住宅ローンを組んで不動産を購入した場合、なんらかの事情で住宅ローンを支払えない状況に陥り滞納してしまう可能性も絶対ないとは言い切れません。
そんなとき、状況を悪化させないためにはどのような方法を取るべきなのでしょうか。
ここでは、住宅ローンを支払えないとどうなるのか、滞納が続きそうな場合どうすべきなのか、そして「借り換え」とは何なのかについてご紹介していきます。
住宅ローンを滞納!支払えない期間が続くとどうなる?
住宅ローンの滞納が続くとどうなるかというと、まず最初の1、2か月は手紙または電話などで金融機関から支払いの督促がきます。
それでも滞納し続けると、次に「これ以上の滞納が続けば法的手段にうつります」という旨の催告書が届くことに。
その後、滞納しはじめてから半年以内には「期限の利益(不動産の代金を分割払いする権利)」を喪失し、銀行から「一括支払い」を求められます。
この支払は多くの場合は保証会社がおこなうことになりますが、返済相手が金融機関から保証会社になっただけであって状況は変わりません。
支払えないままでいると、保証会社によって不動産が競売にかけられることに。
競売では相場価格の6割程度で売買される傾向にあるため、売却で得たお金でローンを返済しきれなければ、最悪の場合自己破産の可能性もあると考えておきましょう。
住宅ローンが払えない状況に…滞納がわかったらすぐとるべき方法とは
住宅ローンが払えないとわかったら、早めの売却を検討しましょう。
住宅ローンの残債より売却価格が高くなる「アンダーローン」の状況であれば、ローン返済中でも問題なく売却することができます。
売却額をローン残債が上回っている「オーバーローン」の場合も、金融機関の承諾を得られれば「任意売却」が可能です。
任意売却では競売よりも高い価格で売却できるため、売却後に残る返済額を少なくすることができます。
住宅ローンが払えないなら滞納が続く前に借り換えの検討を
売却以外の手段として、「借り換え」という方法もあります。
より金利の低いローンを組めれば返済額の負担を減らすことができますし、返済期間を長くして月々の返済額を少なくできる可能性も。
ただし、借り換えには手数料などの費用が発生するため、おおよそ40万から50万円ほどのコストがかかると考えておきましょう。
また、ローンの滞納によってブラックリストに載ってしまっている場合は、借り換えも不可能になるので注意してください。