今回は、マイホームにおける頭金の意味や相場、注意点にフォーカスします。
多額の資金が必要となるマイホームの購入では、ローンの申込のほか、最初に自己資金を投入するのが一般的です。
不動産を購入予定または検討中の方は、頭金についての知識を深めて、上手に段取りするための参考にしてみてくださいね。
マイホームの購入における頭金の意味とは?
まず、頭金の意味とは、ローンを組む前に投じる自己資金のこと。
月々の返済額を減らすため、マイホームの購入にかかる総額のうち、一部を現金で支払うのです。
そして、頭金を除いた残金がローンの借入額に。
初期費用として頭金と混同されることの多い手付金も、マイホームの購入費用の一部という扱いですが、こちらは契約を約束するものとして求められる費用です。
頭金が任意の支払いであるのに対して、手付金は契約時に支払いが必要になるため、注意しましょう。
マイホームの購入における頭金の相場をチェック
では、マイホームの購入における頭金の相場はどのくらいなのでしょうか。
一般的な目安としては、マイホームの購入価格の20%程度だといわれています。
諸費用は5%から8%ですので、トータルで30%の自己資金を投入すると、月々のローン返済がスムーズです。
ただ、近年は低金利の影響もあって、頭金の投入比率は減少しています。
突き詰めれば、頭金0円でもマイホームの購入は可能ですが、ローンの負担が重くなることは覚えておきましょう。
4,000万円のマイホームを例にとってみると、頭金0円と20%負担の場合とでは、トータルコストに200万円以上の差が出ます。
頭金の支払いを少なくする場合は、生活費の6カ月から1年分の貯蓄があると安心です。
マイホームの購入における頭金には注意点も
最後に、マイホームの購入における頭金の3つの注意点をみていきましょう。
貯金は残す
ここまでご紹介したように、頭金は投入するほど、トータルの支払額が少なくなります。
ですが、貯金のすべてをまわしてしまうと医療費や教育費など、いざというときに払える資金がなくなってしまう可能性も。
入居後の生活も考えて、余剰資金は残しておきましょう。
低金利に惑わされない
先述したように現在は低金利のため、頭金を入れない方もいますが、途中で金利が上がる可能性も十分にあります。
多角的に考えて、慎重に検討しましょう。
諸費用も考慮する
諸費用はローンに組み込まれないことが多いため、別途、現金が必要です。