不動産売却を検討しているのなら、分筆について正しく理解しておく必要があります。
特に、「すべての土地でなく、一部分だけを手放したい」といったケースにおいては必ず理解しておかねばなりません。
このことを理解していなければ、場合によっては損をしてしまう可能性もあるので、人によっては必要不可欠な知識といえます。
スムーズな土地の取引を実現できるよう、正しい知識を得ておきましょう。
不動産売却における分筆とは?
土地を分割して登記することを指します。
土地を数えるときの単位として「筆」が用いられるため、このような呼び方になりました。
土地の登記とは、法務局に所有者として登録することです。
所有権を主張するには登記が欠かせませんが、複数の相続人で相続するようなケースでは、一つの土地として登記ができません。
そこで、分筆により土地をわけて登記するのです。
不動産売却における分筆のメリットとは?
不動産売却におけるメリットとしては、「土地の一部だけを手放せる」ことが挙げられます。
たとえば、100平米の土地があるとしましょう。
このうち、「50平米分を手放し、残った土地には家を建てたい」といった場合には、わけて処理をおこなわなければなりません。
この手法を用いれば、土地を分割することができ、一部だけを手放せるのが魅力です。
スムーズな取引を実現できるのも、メリットといえるでしょう。
きちんと土地をわける手続きをおこなえば、手放す部分の所有権は買主に移ります。
権利関係がきちんと移行するので、トラブルにならずスムーズな取引をおこなえるのです。
不動産売却における分筆の方法
土地を分筆して売却する方法としては、土地家屋調査士への依頼が一般的です。
不動産売却においての分筆は、煩雑な手続きが必要であり、専門的な知識も求められます。
境界線や土地面積の確認などもおこなわなければならず、素人ではスムーズには進みません。
そのため、方法としては、土地家屋調査士へ依頼して法務局で調査、現地調査、確定測量、境界票を設置といった流れで進みます。
法務局へ土地をわける手続きをおこない、無事終了すれば、不動産会社に査定をしてもらったうえで買い手を探してもらいます。