今回は、家を購入する際の住宅ローンの選択肢のひとつとして挙げられる「ペアローン」について解説します。
ペアローンとはどういうものか、その概要や特徴のほか、メリットとデメリットもご紹介しますので、家の購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
家を購入する際のペアローンとは？その特徴は？
ペアローンとは、家を購入する際に利用する住宅ローンのひとつで、お互いに一定の収入がある夫婦など、パートナーとなる同居親族とともに「それぞれが債務者となって2つの住宅ローンを借りる」というものです。
そんなペアローンの大きな特徴としては以下のようなものが挙げられます。
●ペアローンを組んだ2人の債務者同士が連帯保証人になる
●2人の収入は合算するがローン自体は借り入れ額と毎月の返済額が独立している
このように2人で住宅ローンを組むペアローンですが、次にそのメリットについてご紹介します。
ペアローンで家を購入するメリットとは？
夫婦などでペアローンを組んで家を購入することには、次のようなメリットがあります。
まず収入合算されるので、1人で住宅ローンを借りるよりも借り入れ額を増やすことができます。
また、2人とも住宅ローンの控除を受けることができます。
団体信用生命保険は2人とも加入できるので、もし1人が亡くなったとしても、もう1人がその残債を肩代わりする必要はありません。
そして将来家を売却した際に、譲渡所得（売却益）から最高3,000万円まで控除される「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例」を2人とも受けることができます。
ペアローンで家を購入するデメリットとは？
逆にペアローンを組んで家を購入すると、次のようなデメリットもあります。
まず住宅ローンを組むための事務手数料などの諸費用が2人分かかります。
また、2人でローンを組んでいるため、1人が亡くなってももう1人のローンは支払い続けなければならず、1人でローンを組んだ場合のように団体信用生命保険で全額完済とはならないため、注意が必要です。
ほかに、1人が返済中に退職してしまうと返済が非常に厳しくなったり、離婚の際に家や返済をどうするかでトラブルとなりやすいなどのリスクもあります。
まとめ
今回はペアローンの概要や特徴やペアローンのメリットとデメリットについてご紹介しました。
ペアローンは住宅ローン控除や、将来の売却においての特別控除が2人分受けられるという点では大きな魅力がありますが、退職で支払いが厳しくなるなどのデメリットもあり、ご利用に際しては慎重に検討することをおすすめします。
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